【売却編⑤】売却活動スタート!広告戦略と内見対応で“売れる物件”に仕上げるコツ
2025年10月18日:初版
物件の魅力は「そのまま」では伝わらない。だから、“魅せる”ことが大切。
「家を売る」と決めたあと、いよいよ始まるのが「販売活動」。
- 不動産ポータルサイトに掲載される
- チラシが配布される
- 内見希望者から連絡が来る
…といった動きが始まりますが、ここで大切なのは、ただ情報を出すだけでは“売れない”ということ。
買主は常に「たくさんの物件の中から1つを選ぶ」立場。
そのなかで、「この物件、なんか気になる」「一度見てみたい」と思わせるためには、“伝え方”と“魅せ方”の工夫が欠かせません。
今回は、プロの現場で実際に使われている“売却戦略”と“内見対応のポイント”を、売主の立場から丁寧に解説します。
STEP1:広告の基本は「第一印象で選ばれるか」が全て
写真が9割!と言っても過言ではない
買主がポータルサイトで物件を探すとき、まず目に入るのは「写真」。
- 写真が暗い、傾いている、荷物がごちゃごちゃしている
→クリックすらされない可能性も - 明るく整った写真、家具配置の工夫、生活感を抑えた構図
→「住んだときのイメージ」が伝わりやすい
▶ プロのカメラマンによる撮影をお願いできるか?が、不動産会社選びのひとつの指標になります。
間取り図・PRコメントにも工夫を
- 家事動線・収納の多さ・陽当たりの向きなど、“暮らしのメリット”を文章で伝える
- 買主の視点で、「この家でどう暮らせるか」を具体的に描写する
▶ たとえば「東南角部屋」は「朝日とともに目覚め、午後も穏やかに過ごせる明るいリビング」と表現すれば印象が変わります。
STEP2:内見前の「事前準備」で印象は大きく変わる
内見の印象は、実は“部屋そのもの”よりも“清潔感・雰囲気・印象”で決まることも多くあります。
✅ すぐにできる内見準備チェックリスト
| チェック項目 | ポイント |
| 玄関・靴箱の整理 | 第一印象を左右する。靴は2足まで。 |
| リビングの片付け | 雑誌やリモコンなど細かい物は収納へ。 |
| 照明の点灯 | 日中でも全室電気ONで明るさアップ。 |
| カーテンを開ける | 採光と眺望を強調。 |
| 水回りの掃除 | キッチン・浴室・トイレは清潔感が命。 |
| ペットのにおい・毛対策 | 匂いはとくに敏感に感じられるため注意。 |
▶ 「モデルルームのように」ではなく、「買主が暮らしをイメージしやすい」状態をつくることがポイントです。
STEP3:内見当日の対応で“好印象”を残すために
内見の時間は、たったの15〜30分ほど。
しかしその短時間で、買主は「買う・買わない」の決断を下す材料を集めています。
売主が在宅する場合のコツ
- 静かに、自然体で(あれこれ話しかけすぎない)
- 「聞かれたことには丁寧に答える」くらいがベスト
- 子どもやペットが騒がないよう配慮
▶ 内見時の空気感は、買主の「住みたい気持ち」を大きく左右します。
不在にする場合の注意点
- 貴重品・書類は必ず片付けておく
- 冷暖房を事前に入れておくと印象アップ
- 玄関にちょっとした観葉植物や香りの工夫も◎
STEP4:売主として“伝えるべきこと”と“言わないほうがいいこと”
積極的に伝えたいこと
- 修繕・リフォーム履歴(時期・内容)
- ご近所との関係性(良好であればプラス要素)
- 「暮らしてよかった」ポイント
▶ ポジティブな“生活者の声”は、売却資料には載らない魅力。
慎重に伝えるべきこと
- 不具合・過去のトラブル(隠さず事実を正しく)
- 売却理由(離婚・資金難などは聞かれたときのみ簡潔に)
▶ 「正直であること」が信頼を生みますが、伝え方には配慮を。
事例紹介:「片付け」と「暮らしの工夫」で内見成功に導いたKさん夫妻のケース
Kさん夫妻は、物が多い3LDKのマンションを売却予定。
不動産会社のアドバイスで、内見前に思い切って断捨離と家具配置の見直しを実施。
内見時は「この部屋で暮らすイメージがすぐ湧いた」と購入希望者から好印象を得て、売出から2週間で成約。
▶ “物件の魅力”は、「伝え方」で何倍にもなるという成功例でした。
FAQ:売却活動・内見に関するよくある質問
Q. 内見時にリフォームは必要?
A. 基本的に不要です。買主が自分好みにリフォームしたい場合も多いため、清潔感と整理整頓の方が重要です。
Q. 何件くらい内見が入れば売れる?
A. 平均では5〜10件の内見で1件成約が目安と言われます。
▶ ただし、売出価格や時期・見せ方次第で、最初の1件で決まることも。
Q. 内見時は在宅していた方がいい?
A. どちらでもOKですが、「在宅で自然体+丁寧な対応」ができるならプラス材料になります。
不安な方は担当者に任せて外出もOKです。
まとめ:売却のカギは、「売る準備」ではなく「選ばれる準備」にあり
「売りに出す」と「売れる」は、まったく別の話。
だからこそ、
- 写真とPRで“惹きつける”
- 内見で“納得させる”
- 空気感で“気に入ってもらう”
この3つのステップを意識することが、売却成功の近道になります。
次回予告:売却編⑥|購入申込から契約までの流れと注意点──価格交渉・手付金・契約不適合責任まで徹底解説!
次回は、内見後に買主から申し込みが入った後、売買契約までに何が起こるのか?
価格交渉・契約条件・トラブル回避のポイントを、売主側の立場で詳しくご紹介します!



